日本企業に到来するチャンス

その証拠に、私自身、多くの方々から「もう爆買いは終わったのですよね?」と声を掛けられるのです。その度に私は否定します。昨今、大きく変化している中国人の旅行内容を説明したり、新たに中国人を取材したりしています。そして、そのトレンドを記事にしてきました。また、中国人の個人旅行客へのインタビューと同時並行して、インバウンドに関わる事業を行う中国系企業にも取材を行ってきたのです。そして、今回、このような記事を書いているのです。この記事のポイントは主に3つあります。一つ目は、15年以降の2年間に中国人の旅行はどう成熟化し、今後、彼らはどういう日本旅行をしていきたいと思っているのかについて。二つ目は、どのような在日中国系企業があり、日本でインバウンド事業を行っているかについて。三つ目は、激しく変化する中国国内事情や、中国人の志向、行動様式について。この三つを中心に紹介していきたいと思っています。中国系企業がインバウンド事業をやっているというと、日本のインバウンド関係者は「中国人が旅行にやってきても利益は中国系企業に奪い取られてしまい、自分たち(日本人)には旨味がないんじゃないの?」という懸念を示してくるのです。確かに、団体旅行が主流だったころは、日本の旅行代理店に仕事が回ってくることは少なかったのです。中国人インバウンドの利益はすべて在日中国人や中国系企業だけに回ってしまう、そうした面は否めなかったのです。しかし、個人旅行にシフトしてきてからは、日本企業や日本のインバウンド・観光関係者にも大きなチャンスが到来しています。その理由のひとつは、中国旅行者の多様化で、津々浦々まで来てくれるからです。