日本には中国人富裕層が心惹かれる”要素“がたくさんある

日本を訪れるたびに、こんなにも中国との深い縁がたくさんあり、すばらしい歴史や文化があるのかと感動するのです」これは以前、上海に住む、ある50代の富裕層の中国人が話していた言葉です。よく話を聞いてみると、教養のある彼はこのように静かな調子で、語り始めました。「日本には中国との深い歴史を感じさせる場所がたくさんあるのですね。たとえば、寺院です。鑑真が苦難の末に日本にやって来て建てた奈良の唐招提寺を訪れました。その時、私は思わず涙があふれました。それに、遣唐使、遣隋使として中国で修行した僧が建てたお寺も日本のあちらこちらにあるのです」「茶の湯も中国から伝来したものです。日本には老舗のお茶屋や、日本茶にあう和菓子屋などもたくさんあるのですね。中国には老舗は少ないのですが、日本各地を歩けば、日本ならではの歴史を感じさせられるところが多いことに感心するのです」この言葉を聞いて、私は目からウロコが落ちる思いがしました。日本人は中国と聞くと「4000年の歴史がある」と想像するのですが、今の中国(中華人民共和国)は建国からまだ70年も経っていない“若い国”なのです。中国にも老舗はあります。しかし、社会の動乱の時代が長かったなどの理由から、日本のように100年以上の歴史のある店は少ないのです。同じ一族で何代も続く店は非常に少ないと言われています。ですから、日本には江戸時代や明治時代から続く店が多いと説明すると、みんな驚きます。また、中国人は日本酒の「十四代」などの銘柄の謂れを聞くと、非常に感激します。そして、「ぜひそのお酒を飲んでみたい」というのです。彼らには、日本のほうが歴史のある老舗が多く、関心があるのです。

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