中国人の旅行の多様化・成熟化

日本のインバウンド・観光関係者にも大きなチャンスが巡ってきていると言えるのです。「同じ商品を買いまくる」のではなく、消費の内容が変化し、従来のような団体ツアーではなく、個人旅行でやってきて、団体では行けないような自分の好きな場所に行き、食事や宿、スポーツ、レジャーなど自分が興味のあるものに、ふんだんにお金を使うようになってきているのです。あらゆる面で、中国人の旅行は多様化、成熟化し、市場が広がってきていると言えるのです。それは観光庁が発表する統計にも現れているのです。爆買いが騒がれる前の12年、中国人観光客の日本での一人当たりの旅行消費額は188000円、爆買いがピークだった15年は284000円、16年は232000円でした。17年は10月までの統計で238000円と、ピーク時よりやや下がっているものの、大きな変化はなく、全外国人の構成比で見ても、中国人の消費は全体の442%に上がっており、群を抜いています。このように、中国人は日本で「爆買い」と言われたときと大差なくお金を使っているのです。その消費内容は、モノ消費からコト消費へと移行しているのです。そのことがお分かりいただけるのではないでしょうか。個人旅行が増えたため、必然的に「東京―大阪」のゴールデンルートだけではなく、北海道や東北、中国・四国、九州など地方へも足を延ばしているのです。今や「えっ?こんなところにも中国人観光客が!?」と驚くほど辺鄙な田舎にも、彼らは旅行するようになってきているのです。ですが、この「団体から個人へ」「モノからコトへ」「都市から地方へ」という旅行形態の変化や消費の成熟化は、まだ日本人全体にはあまり伝わっていないようです。

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